全国観光特産士検定は、全国の特産品を持つ地域の観光や文化に関し、一定の知識を持った人に一般社団法人日本観光文化協会が合格証を付与するものです。

全国観光特産士®検定とは

観光特産士®検定は、「特産品の企画や開発、観光資源の活用、広報などに取り組む方や、高い関心をもつ方」「地域の特産品が大好きな方、もっと特産品に関する観光のこだわりを深めたい方」を対象としていることが特長です。

観光特産士®検定は、簿記検定などの資格や技能検定試験と同じように、定期的に実施されている認定試験で、地域の特産品とそれに関連する観光や歴史、文化を対象に、一定の知識を持った人に合格証を付与するものです。

「観光特産士®検定」は、「全国地域の食」と「地域の伝統と技」(土産物、駅弁、伝統工芸品、伝承品、地場産業など)の地域の特産品に関する検定です。
テレビや新聞、雑誌などにも取上げられており、全国の特産品を食べ歩いているプランナー・アドバイザーの方や、観光・旅番組のキャスターや、タレントの方、物産展の企画やホテルやレジャー施設、交通機関などに従事されている方などにも、ぜひ、取得していただきたい資格です。

観光特産士®検定に合格し、『観光特産士®』としての称号を得ることで、観光と特産品、文化や歴史の知識を保有する貴重な人財として、その活躍の幅を広げていただきたいと考えています。

旅先での「食や伝統の技との出会い」や「地域の暮らしの発見」は旅の醍醐味です。まだ知られていない旅の楽しみを発見し、地域に潜んでいる隠れた名所、名物を知ることで、同じ旅行も新鮮な発見があります。楽しい出会いや、うれしい発見も、観光特産士®検定の知識習得によって、かならずその機会が増えるでしょう。今回も一人でも多くの方に挑戦していただくことを期待しております。

合格者の声

観光特産士マイスター 奥田真司さん

(1)試験を受けたきっかけはなんですか?

文化関係の検定を色々探していた際、全国観光特産士検定のホームページを見て、食や特産品のジャンルの検定は珍しいと感じ、2017年6月の4級と3級を併願受検して合格したのがきっかけです。楽しくステップアップしながら、マイスターまで来ました。

(2)どのような勉強方法をされましたか?

マイスター検定は、参考書籍の『観光コーディネート学』の第一章『観光と地域資源』を何度も熟読し、重要だと自分が思う箇所を洗い出して、暗記できるようにしました。
特産品については、4級からの積み重ねで知っているレパートリーを増やしていきました。

(3)合格された時の感想を自由に

ある程度の手応えはありましたが、名水百選や温泉など苦手な分野を中心に分からない問題も多かったので、少し不安もありました。合格の知らせを受けて、右手でガッツポーズしました。参考書籍『日本の観光 特産>名産』がマーカーだらけになっているのが勲章です。

観光特産士マイスター 小林明李さん

(1)試験を受けたきっかけはなんですか?

地元の書店にてこの試験の教本とポスターが提示されていたのをみて、もともと
全国の食や工芸にも興味があったことから受験致しました。

(2)どのような勉強方法をされましたか?

公式の教本はもちろん、グルメや工芸品などが書かれた教材をもとに勉強したり、
各地域へ訪れて食べたりみたりしました。

(3)合格された時の感想を自由に

純粋に嬉しかったです。

(4)今後どのようにこの資格を活かしていきたいですか?

今まで見て感じて知れたこと以外に、試験を通じて様々な知識を知ることが出来
たので、今後旅先などに活かせるよう精進したいと思っています。

こども観光特産博士 白井くん(仮名:当時小学6年生)

(1)試験を受けたきっかけはなんですか?

新型コロナウイルスの影響で小学校が長期間休校になってしまい、その間の自宅学習の課題として、全国の有名な中学校の入試問題にチャレンジすることにしました。
なかでも社会科の入試問題のうち、学校の所在地の都道府県(東京・奈良・鹿児島など)の「ご当地問題」は知らないことが多く、どうすれば楽しく学べるだろうかと父に尋ねたところ、この検定試験を紹介してもらいました。

(2)どのような勉強方法をされましたか?

3級と4級のテキストは、弟とクイズ形式でおやつを懸けて何度も勝負をしたので全部マスターできました。あと、試験には直接関係ないのですが、全国の特産品の値段が気になったのでネット通販やふるさと納税のお礼の品のページをたくさん調べました。

(3)合格された時の感想を自由に

「こども観光特産博士」を目指していたので、自信をもって満点が取りたかったのですが、3問ほど自信がありませんでした。無事に認定をいただきほっとしました。

(4)日本観光文化協会への要望や、これからの受験者へメッセージをお願いします。

観光特産士の知識があると旅行が何倍も楽しくなります。おまけに模試の社会の偏差値もアップしたのでいいことずくめです。小学生のみなさんぜひチャレンジしてみてください。

観光特産士3級  矢澤敦子さん

(1)試験を受けたきっかけはなんですか?

観光協会事業に関わり 地場産品を更に皆に知って貰う為と、自身の知識を高めるにはどう学んだら良いのかを調べていた所インターネットにて全国観光特産士検定を見つけ、「観光資源×地域特産=観光特産」という考え方に共感した為。

(2)どのような勉強方法をされましたか?

受験日まで日数が無かったので推奨されている本を取り寄せ、すぐに読みました。

(3)合格された時の感想を自由に

短い時間で勉強したので試験は余裕無く苦しかったのですが合格通知を頂き とても嬉しかったです。

サンミュージックプロダクション所属 MALISA (マリーサ)さん (父:スペイン出身 母:日本出身)

「観光特産士検定試験を受験しました。初歩的ですが、まずは47都道府県の場所から覚えました。そして、各都道府県では、 こんな観光ができるんだ! こんな食材が名物なんだ! こんな民芸品が作られているんだ! と、驚きの連続でした。そして、たくさんの新しい事を学べる事に楽しさを感じました。テストは正直時間が足りないくらいギリギリでしたが無事合格できました。その後、日本国内を旅する際は、この受験勉強で得た知識がたくさん活かされました!友達にも学んだ知識を教えられたりと、鼻高々でした!わたしも、より上の級をぜひ目指したいと思います!皆さんもぜひチャレンジしてみてくださいね。」

各級の内容とステップアップ

観光特産士4級

〔入門レベル〕どなたでも受験できます。3、4級同日で併願受験も可能です。
全国的に一般的に知られている観光、特産品、名産品、名物料理、郷土料理、駅弁、伝統工芸品、民芸品等の基礎知識を問います。
※公式テキスト4級から関連問題も含めて出題します。

観光特産士3級

〔初級レベル〕どなたでも受験できます。
地域の特産品が大好きな方、もっと観光のこだわりを深めたい方、高い関心をもつ方におすすめします。
観光特産品では欠かすことの出来ない必須の知識を問います。
※観光特産士3級からの受験可、また3、4級同日で併願受験可、公式テキスト3級、4級から関連問題も含めて出題します。

観光特産士2級

〔中級レベル〕3級取得者が対象です。単なる観光特産品好きの人よりも、もう一歩リードしたい方や、観光、特産品、名産品、名物料理、郷土料理、駅弁、伝統工芸品、民芸品等の魅力をもっと知りたい方におすすめします。観光特産にかかわる簡単な用語と応用知識を問います。
※観光特産士3級取得者対象、公式テキスト2級、3級、4級テキストから関連問題も含めて出題します。

観光特産士マイスター(旧1級)

〔上級レベル〕2級取得者が対象です。旅行・流通・フードビジネス、その他観光系の仕事に就きたい方や関連する事業者様や企画関連の方、もしくは地域おこしや特産物、名産品、郷土料理のプロを目指す方などにもおすすめの級です。
マイスター試験は、3級・4級の基礎的・一般的な知識を習得された方々を対象に、4~2級テキストと参考テキストの「観光コーディネート学」に準拠し、観光資源の活用やマーケティング知識についての知識を問う問題となっています。
全国の観光、特産、名産、名物料理、郷土料理、駅弁、伝統工芸品、民芸品、地場産業、地理、自然景観観光、歴史観光、生活文化観光、及び芸術観光と観光に関連するマーケティング、地域資源と観光資源の活用、観光地域コーディネート、ブランドマネジメント、地域ブランド戦略、観光におけるマーケティング戦略(※注)及び関連知識なども対象としています。就職活動の前にマイスターを取得すれば、就職活動の面談などにも活用できます。

※注 マーケティング 顧客が真に求める商品・サービスをつくり、届ける活動
なお、マイスターは、さらなる高度のレベルが要求されます。 そのため、マイスターでは4級~2級のテキストを参照していただくほか、参考書籍として『観光と地域資源』(『Ⅰ.観光と地域資源』が出題範囲)、及び、各種専門文献やインターネット情報等をご活用ください。

観光特産士マイスター認定制度

観光特産士1級を「観光特産士マイスター」として認定しています。特に、農林水産物の流通を理解している人材や、観光産業などに従事する人をはじめ、多くの方々にとって、全国特産マイスターの称号は信頼と誇りを付与する資格です。

観光特産士マイスター資格者は、日本観光士会資格の初級資格(観光プランナー)の受験が免除され、その上位資格である観光士資格からの受験ができ、観光士資格試験での特産科目が免除されます。

高校生、専門学校生、大学生、一般社会人の方へ

4級検定試験では、社会科全般に強くなる検定試験を行っていますので、学生の方は4級を推奨します。一般社会人の方も4級と3級の併願を推奨しております。

特に観光を専攻される専門学校、短大生、大学生の方は、全国の観光、特産、名産、名物料理、郷土料理、駅弁、伝統工芸品、民芸品、地場産業、地理、自然景観観光、歴史観光、生活文化観光、及び芸術観光などを学ぶことができる3級を推奨しております。

観光業界の認定資格制度

また、連携する日本観光士会では、観光特産士®検定とは別に、観光業界に携わる一般社会人、観光業界を志望する学生等を対象とした「観光プランナー」、上級ライセンス、専門家としての「観光コーディネーター」の認定合格証を授与しています。

合格者特典

合格者特典として、観光特産博士・観光特産名誉博士・こども観光特産博士があります。詳しくは、合格者特典をご覧ください。

会長 プロフィール

会長 小塩 稲之

観光資源の5体系活用による「場おこし学」の提唱者であり、マネジメントマーケティングの提唱者。その代表的開発ツールにMM戦略シート、MM戦略会議(MMC)、MM戦略会議プログラム(MMP®)、マネジメントマーケティング商品企画開発ステップ10などがある。
大手流通グループ広報室、代表室勤務、第3セクターテレビ局eメディア事業部長、高等学園理事、eラーニング推進協会理事長、経済産業省セールスレップ普及検討委員会委員、東北経済連合会販売支援ディレクター、公的機関助成金評価委員、経済産業省ベンチャー 企業公的調達促進研究委員などを歴任。
現在、一般社団法人日本販路コーディネータ協会理事長、一般社団法人日本観光文化協会会長、日本商品開発士会会長などを勤める。