特産品とは、「ある特定の国や地域で産出されたもの」のこと。

名産品は、「その地域の産品であることが全国的にもよく知られているもの」のこと。

また、俗に名物ともいわれるときがありますが、名物というときは、その地域の行事や事象なども含まれます。

代表的な特産の例としては、農林水産物を加工したもの(加工食品や工芸品など)、菓子や総菜などの食品(郷土料理を含む)、衣服や玩具、装飾品など、その種類は多岐にわたります。

特産が発展する背景には、その地域の気候・風土や、歴史的な経緯、近隣地域との地理条件など、さまざまな要因が関係してきます。

特産品と名産品の詳細

和銅6年(西暦713年)諸国の風土記に「産物」を記すべきことが命じられています。商品というものが発生するとほぼ同時期、あるいはそれ以前から地域特産品に相当する概念があったことがうかがわれます。しかしそれが経済的な意味を持つようになったのは、この数百年のことでしょう。特産品開発とそれに伴う販路拡大施策は、この時期ころからさまざまな形で展開され、今日に及んでいます。

経済産業省、農林水産省など、国の中央がそれらの試みを支援する施策を数多く打ち出してきています。特色的であるのは特産品開発・販売支援に関する施策が複数の省庁から提示されたことであり、例えばこのところでは経済産業省の「新連携事業」、「地域資源活用」、総務省の「地域産品・観光おこし促進支援事業」、農水省の「農村コミュニティ活性化支援事業」、「グリーンツーリズム支援事業」、「農商工連携」、国土交通省の「観光開発事業」、「観光カリスマ事業」などがあります。

街づくり、村おこし、商品開発、販路開拓等が連携する事業が促進され、ある地域で生産する商品の販路開拓や市場選定などが重要な点も、ようやく公的に認知され、これが重点施策となった点が挙げられます。

名物料理と郷土料理

団子はすでに室町時代から作られたといわれています。江戸時代、旅の街道では、お茶と名物 団子、饅頭、餅、一膳飯などを食する施設がありました。いまでいう外食産業です。そこで「名物」といわれる食が育ちました。「名物料理」などはその代表例です。名物とは「その土地で名高い産物。名産やその土地や社会で、特有な物ごとや評判になっているもの」と辞書では説明されています。その食の分野が「名物料理」ですが、これと似てよく言われるものに「郷土料理」(きょうどりょうり)があります。郷土料理は、その地域特有の産物を、その地域独自の食べ方、見せ方など生活様式などを含めたものと考えてよいでしょう。その調理方法も特徴のあるものが多くあります。また、今ではご当地グルメ(ごとうちグルメ)と呼ばれ、たとえば「地域おこし」などを目的として生み出されたものも多くあります。

今後の地域特産品の選択基準を考える時には観光特産士4級3級レベルでは特に「名産品」、「名物料理」などを中心に、同様に2級、マイスターレベルではこれに加えて「特産品」、「郷土料理」までの 知識を必要とする検定を行ってゆきます。

一般社団法人日本販路コーディネータ協会は、地域の中小ものづくりメーカーの「売れるものづくり、売れる仕組み作り」を支援するマーケティング専門家「販路コーディネータ」の資格認定機関として、今後も地域支援、産業活性化に寄与するための取組みを推進してまいります。全国観光特産士検定について、また地域のものづくりメーカーの支援についてのご相談等ございましたら、まずは一般社団法人日本観光文化協会本部事務局までご連絡ください。

(一社)日本観光文化協会・全国観光特産士会の活動

全国観光特産士会は、社会貢献と共有価値の創造を行い、「観光と食と伝統工芸」を中心に、温泉、グルメ、土産物、駅弁、伝統工芸品、伝承品、地場産業などに関する「観光5資源体系・商品開発ブランディング」支援活動を実施しています。

イベント・講演会

観光協会や旅行代理店などが主催する事業者向けセミナーから、新聞社やカルチャースクールが開催する一般向けのセミナーまで幅広い活動を実施できるようにしています。観光特産写真展や観光特産試食会や、各種の関連教室等の協力ができる体制づくりも行なっています。

ブランドつくり・プロデュース事業

温泉、グルメ、土産物、駅弁、伝統工芸品、伝承品、地場産業やテーマパーク、ホテル、レストラン、そのほか自治体や民間企業が有する観光施設など幅広いクライアントからの依頼を受け、観光特産をテーマにしたイベント企画や商品開発を行っています。地域の認知度やブランディングを向上させ、観光特産での集客・売上の向上を図るお手伝いをさせていただきます。

コンサルティング事業

自治体や行政機関の観光特産による場おこし、まちおこしから、旅行代理店、交通機関、不動産、自動車、飲料メーカーまで様々なクライアントにコンサルティングを行っています。

観光士会員と観光特産士®が選ぶ「日本の観光特産ランキング」について

(一社)観光文化協会では、日本観光特産士®資格会員、日本観光士会資格会員によるノミネートと投票により、新たな「日本の観光特産」を認定します。

ノミネート商品は、一般社団法人日本観光文化協会の全国1,500名の観光特産士®、観光プランナー、観光士、観光コーディネーターによって選出します。各会員は自身の居住地域の観光名産品をノミネートします。

このノミネートされた商品を元に、観光特産士マイスターが、【ベスト50→ベスト10→金・銀・銅賞】3段階の選出を行い、各段階で、マスメディアにニュースリリースします。

選出した商品は協会事務局で、「日本の観光特産認定商品」として認定し、書籍「別冊 日本の観光特産」に掲載します。

詳しくは、「プロが選んだ!日本の観光特産ランキング」認定についてをご覧ください。